2007年11月23日
来年どうなる3本線
来週、再来週と試合が続く。
けっこう迷うのがウェアである。
最近は草トーでもTシャツタイプを着ている者が多くなったが、依然襟付きや白にこだわる者もいる。
昔、襟付きシャツに上下真っ白が決まりだった頃、某市の市民戦で色付きのパンツを着用した選手がレフェリーに見つかり「どうなるのかなあ」と見ていたら、レフェリーが用意していた白いガムテープをパンツの色の部分にベタベタ貼って試合が再開された手際のよさに笑ってしまったことがある。
実は今年の春、修行僧の試合にも服装のトラブルが発生した。
修行僧は県の大会の1回戦でナダルタイプのパンツを履いた相手と対戦していたのだが、急にレフェリーが来て試合を中断したのだ。
どうもパンツはナダルタイプではなく、短パンを忘れて長ズボンをめくりあげて誤魔化していたようだ(笑)
レフェリーが修行僧にこう尋ねる。
「大会規定上は相手の服装は違反ですが、どうされますか?」
どうされるって何を?
「試合も進行しているので、あなたが了承するならばこのまま試合を継続してもよいと思っているのですが」
え~~~~!!!
修行僧に了承を求めるのか?
相手がすがるような目でこっちを見ている。
ゲームカウントは8ゲームプロセットの4-2だ。
え~い!修行僧は福岡生まれだ!
服装ごつ小さかことでがたがた言うのは好かんたい!
「私は続けても構いません(たぶん相手も少しは手加減してくれるかもしれないし)」
レフェリー「では試合は続行とします」
甘かった。結果は8-4だったが、ジュースの多い死闘だった。
当たり前なんだけど手加減なんか全くなかった。
結局2回戦で力つき、テニスエルボーを悪化させ、しばらくの休養を余儀なくされた。
レフェリーの対応にちょっと釈然としないところもあったので、試合の後に大会要領を読み直してみた。
「服装は日本テニス協会(JTA)トーナメント競技規則を準用して実施する」と記載されている。
その競技規則の「服装と用具のコード」の項を読むと次のことが明らかになる。
(ちょっと長いが文末に関係条文の全部を引用したので、3連休の夜長に再確認されてはどうだろうか。)
①大会で別の定めがない限り、衿つきにはこだわらなくてもいいが、テニス用以外のTシャツは認められない。(過去の規則には「襟付きシャツ」と明記されていた)
②大会で別の定めない限り、色にはこだわらなくてよい。
③膝より長いパンツ(ナダルタイプ)が禁止かどうかは不明である。(実際はそれぞれの大会の要項で禁止している場合が多い)
④服装の違反は即失格ではない。「ウェアの適否はレフェリーが最終判断し」と明記されているので、修行僧に意見を求めて試合を継続したレフェリーの対応は正しい。
逆に「ロゴ、表示物(スポンサーのワッペンなど)」については異常なくらい詳細に決められていることが分かる。
時代の流れだ。
YONEXのロゴのあるシャツはそのロゴによりTシャツではなくテニスウェアとして認められる公算が高いが、YONEXのロゴが大きすぎると認められないことがあるということだ(笑)。
ご存知の方も多いと思うがアディダスの3本線はデザインではなくロゴとみなされ、上記の規制対象物となったようだ。
日本での経過措置も本年12月末で終わるようなので、服装に厳しい試合に出場される場合は来年1月以降の古いモデルのアディダスウェアの着用にはご注意を。
ただし、本日現在JTAのHPの「ルール」のタブがクリックできなくなっている。
またもめているのかも知れないな(笑)
・・・・・・
日本テニス協会トーナメント競技規則(2007年版より)
服装と用具のコード(DressCode andEquipment)
プレーヤーは、清潔でプレーにふさわしいと認められたテニスウェアを着用しなければならない。トーナメントによっては開催要項に明記して服装の形や色を規制する場合がある。ウェアの適否はレフェリーが最終判断し、必要に応じてチエアアンパイア(またはレフェリー) より、服装または用具の交換を指示される。
テニスウェアとは、男子の場合、シャツとショーツ、女子の場合、ワンピースまたはシャツと、 スコートまたはショーツとする。セーター、 カーディガン、ベスト類を着て試合をしてもよいが、 ウォームアップ スーツ等の着用はウォームアップ時に限定する。(日本ベテランツアー (JVT) では、JVTの服装のコードを参照)。
①着用できない服装
テニス用ではないTシャツ、 ランニングシャツ、ランニングパンツ、ジーンズ、その他の不適切なウェアは、ウォームアップ中でも着用はできない。
②テニスシューズ
プレーヤーは、 コート面をいためたり汚したりするおそれのない、テニス専用シューズを履かなければならない。
③ロゴ、広告表示物 (Identification)
試合(ウォームアップも含む) におけるプレーヤーの服装および用具につけるロゴの大きさと数は、 以下のとおりとする。ウェアを裏返したり、ロゴに粘着テープを貼ったりしたものは、不適切なウエアとして着用できない。
シャツ・セーター
上着 両方の袖それぞれに、19.5平方cm以下のコマーシャルロゴ1つと、52平方cm以下の製造業者ロゴ1つ。ただし、製造業者の文字表示は26平方センチ以下とする。
女性の袖なしシャツには前身ごろに19.5平方cm以下のコマーンヤルロゴ2つをつけてもよい。
前身ごろ、後身ごろ、えりには、13平方cm以下の製造業者ロゴ2つ、または26平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
ショーツ・スコート・パンツ
13平方cm以下の製造業者ロゴ2つ、または26平方cm以下の製造業者ロゴ1つ。コマーシャルロゴは付けられない。加えて、スパッツには13平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
ワンピース
ウエストから上部はシャツ、下部はスコートとみなす
ソックス・シューズ
製造業者ロゴの数に制限はない。ソックスの製造業者ロゴの大きさは13平方cm以下。
ラケット
フレームに製造業者ロゴ、大きさ、数に制限はない。ストリングにフレーム製造業者ロゴ1つとストリング製造業者ロゴ1つ
帽子・ヘッドバンド・リストバンド
13平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
バッグ・タオル他
製造業者ロゴ、大きさと数に制限はない。
① ロゴのパッチサイズについて
ロゴがパッチの場合、そのパッチの生地と服装等の色が同色であれば、パッチ内のロゴのみが規制の対象となる。しかしパッチの生地と服装等の色が違う場合は、パッチそのもののサイズが対象となる。
② チーム対抗戦の特例
チーム対抗戦におけるチーム名称等の表示については、対抗戦主催者の決定した特例に従うものとする。また、国体のときのみ、都道府県体育協会が支給するユニフォームは、いかなるものでもその着用が認められる。
コート内に入るコーチはプレーヤーと同じコードが適用される。
③トーナメントロゴ
ウェアおよび帽子類に関しては、当該トーナメントの名称を表示してもよいが、サプライヤーとして選手に着用を強制することは出来ない。
④トーナメント規制
主催者は、ウェアの形と色を規制することができる。ただし、あらかじめ開催要項に明確に説明しておかなければならない。他のトーナメントロゴ入り帽子、ウェアの規制の最終判断はレフェリーが決定する。
⑤政府(地方自治体も含む)広告規制
政府(地方自治体も含む)が規制する広告宣伝物は、いかなるものもその表示を禁ずる。
⑥学校名称等
学校名称、校章およびテニスクラブ名称等はコマーシャルロゴとし、定められた位置とサイズで、表示することができる。
けっこう迷うのがウェアである。
最近は草トーでもTシャツタイプを着ている者が多くなったが、依然襟付きや白にこだわる者もいる。
昔、襟付きシャツに上下真っ白が決まりだった頃、某市の市民戦で色付きのパンツを着用した選手がレフェリーに見つかり「どうなるのかなあ」と見ていたら、レフェリーが用意していた白いガムテープをパンツの色の部分にベタベタ貼って試合が再開された手際のよさに笑ってしまったことがある。
実は今年の春、修行僧の試合にも服装のトラブルが発生した。
修行僧は県の大会の1回戦でナダルタイプのパンツを履いた相手と対戦していたのだが、急にレフェリーが来て試合を中断したのだ。
どうもパンツはナダルタイプではなく、短パンを忘れて長ズボンをめくりあげて誤魔化していたようだ(笑)
レフェリーが修行僧にこう尋ねる。
「大会規定上は相手の服装は違反ですが、どうされますか?」
どうされるって何を?
「試合も進行しているので、あなたが了承するならばこのまま試合を継続してもよいと思っているのですが」
え~~~~!!!
修行僧に了承を求めるのか?
相手がすがるような目でこっちを見ている。
ゲームカウントは8ゲームプロセットの4-2だ。
え~い!修行僧は福岡生まれだ!
服装ごつ小さかことでがたがた言うのは好かんたい!
「私は続けても構いません(たぶん相手も少しは手加減してくれるかもしれないし)」
レフェリー「では試合は続行とします」
甘かった。結果は8-4だったが、ジュースの多い死闘だった。
当たり前なんだけど手加減なんか全くなかった。
結局2回戦で力つき、テニスエルボーを悪化させ、しばらくの休養を余儀なくされた。
レフェリーの対応にちょっと釈然としないところもあったので、試合の後に大会要領を読み直してみた。
「服装は日本テニス協会(JTA)トーナメント競技規則を準用して実施する」と記載されている。
その競技規則の「服装と用具のコード」の項を読むと次のことが明らかになる。
(ちょっと長いが文末に関係条文の全部を引用したので、3連休の夜長に再確認されてはどうだろうか。)
①大会で別の定めがない限り、衿つきにはこだわらなくてもいいが、テニス用以外のTシャツは認められない。(過去の規則には「襟付きシャツ」と明記されていた)
②大会で別の定めない限り、色にはこだわらなくてよい。
③膝より長いパンツ(ナダルタイプ)が禁止かどうかは不明である。(実際はそれぞれの大会の要項で禁止している場合が多い)
④服装の違反は即失格ではない。「ウェアの適否はレフェリーが最終判断し」と明記されているので、修行僧に意見を求めて試合を継続したレフェリーの対応は正しい。
逆に「ロゴ、表示物(スポンサーのワッペンなど)」については異常なくらい詳細に決められていることが分かる。
時代の流れだ。
YONEXのロゴのあるシャツはそのロゴによりTシャツではなくテニスウェアとして認められる公算が高いが、YONEXのロゴが大きすぎると認められないことがあるということだ(笑)。
ご存知の方も多いと思うがアディダスの3本線はデザインではなくロゴとみなされ、上記の規制対象物となったようだ。
日本での経過措置も本年12月末で終わるようなので、服装に厳しい試合に出場される場合は来年1月以降の古いモデルのアディダスウェアの着用にはご注意を。
ただし、本日現在JTAのHPの「ルール」のタブがクリックできなくなっている。
またもめているのかも知れないな(笑)
・・・・・・
日本テニス協会トーナメント競技規則(2007年版より)
服装と用具のコード(DressCode andEquipment)
プレーヤーは、清潔でプレーにふさわしいと認められたテニスウェアを着用しなければならない。トーナメントによっては開催要項に明記して服装の形や色を規制する場合がある。ウェアの適否はレフェリーが最終判断し、必要に応じてチエアアンパイア(またはレフェリー) より、服装または用具の交換を指示される。
テニスウェアとは、男子の場合、シャツとショーツ、女子の場合、ワンピースまたはシャツと、 スコートまたはショーツとする。セーター、 カーディガン、ベスト類を着て試合をしてもよいが、 ウォームアップ スーツ等の着用はウォームアップ時に限定する。(日本ベテランツアー (JVT) では、JVTの服装のコードを参照)。
①着用できない服装
テニス用ではないTシャツ、 ランニングシャツ、ランニングパンツ、ジーンズ、その他の不適切なウェアは、ウォームアップ中でも着用はできない。
②テニスシューズ
プレーヤーは、 コート面をいためたり汚したりするおそれのない、テニス専用シューズを履かなければならない。
③ロゴ、広告表示物 (Identification)
試合(ウォームアップも含む) におけるプレーヤーの服装および用具につけるロゴの大きさと数は、 以下のとおりとする。ウェアを裏返したり、ロゴに粘着テープを貼ったりしたものは、不適切なウエアとして着用できない。
シャツ・セーター
上着 両方の袖それぞれに、19.5平方cm以下のコマーシャルロゴ1つと、52平方cm以下の製造業者ロゴ1つ。ただし、製造業者の文字表示は26平方センチ以下とする。
女性の袖なしシャツには前身ごろに19.5平方cm以下のコマーンヤルロゴ2つをつけてもよい。
前身ごろ、後身ごろ、えりには、13平方cm以下の製造業者ロゴ2つ、または26平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
ショーツ・スコート・パンツ
13平方cm以下の製造業者ロゴ2つ、または26平方cm以下の製造業者ロゴ1つ。コマーシャルロゴは付けられない。加えて、スパッツには13平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
ワンピース
ウエストから上部はシャツ、下部はスコートとみなす
ソックス・シューズ
製造業者ロゴの数に制限はない。ソックスの製造業者ロゴの大きさは13平方cm以下。
ラケット
フレームに製造業者ロゴ、大きさ、数に制限はない。ストリングにフレーム製造業者ロゴ1つとストリング製造業者ロゴ1つ
帽子・ヘッドバンド・リストバンド
13平方cm以下の製造業者ロゴ1つ
バッグ・タオル他
製造業者ロゴ、大きさと数に制限はない。
① ロゴのパッチサイズについて
ロゴがパッチの場合、そのパッチの生地と服装等の色が同色であれば、パッチ内のロゴのみが規制の対象となる。しかしパッチの生地と服装等の色が違う場合は、パッチそのもののサイズが対象となる。
② チーム対抗戦の特例
チーム対抗戦におけるチーム名称等の表示については、対抗戦主催者の決定した特例に従うものとする。また、国体のときのみ、都道府県体育協会が支給するユニフォームは、いかなるものでもその着用が認められる。
コート内に入るコーチはプレーヤーと同じコードが適用される。
③トーナメントロゴ
ウェアおよび帽子類に関しては、当該トーナメントの名称を表示してもよいが、サプライヤーとして選手に着用を強制することは出来ない。
④トーナメント規制
主催者は、ウェアの形と色を規制することができる。ただし、あらかじめ開催要項に明確に説明しておかなければならない。他のトーナメントロゴ入り帽子、ウェアの規制の最終判断はレフェリーが決定する。
⑤政府(地方自治体も含む)広告規制
政府(地方自治体も含む)が規制する広告宣伝物は、いかなるものもその表示を禁ずる。
⑥学校名称等
学校名称、校章およびテニスクラブ名称等はコマーシャルロゴとし、定められた位置とサイズで、表示することができる。