2007年10月20日
昔、県体に出場したことがある
実は修行僧も数年前に県体に出場したことがある。
正式に言うと「山口県体育大会テニス競技一般の部」である。
小市民である修行僧のテニスの夢は、ウィンブルドン出場ではなく県体選手になることだった。
ある晩「パパ、山口市テニス協会から電話よ」「はぁあ?」、
電話に出ると「山口市テニス協会ですが山口市の代表として県体に是非出場いただきたい」
一応前回の45歳以上のダブルスで優勝はしていたのだが、全く予想はしていなかった。
夢が実現した瞬間である。
夢心地で思わず「戦力になるかどうか分かりませんが、山口市代表の名を汚さぬよう精進いたします」と横綱の伝達式のような返事をした記憶がある。
しかし、受けた後は山口市の代表であることの重圧がこれほど重たいものであると思ってもみなかった。
自分の試合の結果次第で「山口市20万人市民の名誉」が決まると思うと、サークルの団体戦とかとは比較にならないほどの恐ろしいほどの重圧があった。
他の選手の活躍で山口市は久しぶりに準優勝に躍進したが、私はダメダメだった。
ちょっとおおげさなのだが、オリンピック選手や日本代表選手の気持ちを「山口市の人口÷日本の人口」くらいは体験したような気がする。彼らの「自分のためにやる」では割り切れない重圧を。
翌々年に市の45歳以上のシングルスでたまたま優勝し、再び山口市テニス協会から「県体に是非出場いただきたい」という電話があった。
今度は即答した「すんません。今回は辞退させて下さい」と。
次回はもうないかも知れない。しかし私はまだまだ修行が足りない修行僧にすぎないのだ。
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