2007年10月18日
コートに突き刺さる!
昔、修行僧が本格的にサーブアンドボレーに取り組み始めた頃に所属していたサークルはレベルが低かった。
修行僧が普通に打ったサーブではリターンが返って来ず、修行僧は単にエンドラインからサービスラインまでのダッシュ運動を繰り返すのみであった。だからサーブでポイントを取っても少しもうれしくなかった。
そこで修行僧はファーストボレーの練習のため相手が返せる位のゆっくりしたサーブをわざと打つようになった。今でも修行僧のサーブがあまり速くないのは、この時の後遺症なのである。
というのは、ちょっと作りが入っている。
誰でもビッグサーバーにあこがれる。
修行僧が初めてコイツのサーブは速いと思ったのは、ボリス・ベッカーである。ベッカーが打ったサーブがネットに当たってフォールトした時にその速さが一番実感できた。「パ!パン!」そう、ボールがラケットに当たる音とネットに当たる音がほぼ同時に聞こえたのだ。球質も非常に重く何人もの相手のラケットを本当に吹き飛ばした。
脱力した構えから楽そうに打ってバンバンノータッチの山を築いたシュティヒ。
サーブの構えが自動小銃の照準を合わせるように見えて一番凄みがあったのがイバニセビッチ。
この3人が修行僧のビッグサーバーベスト3である。
ルゼドゥスキーも速かったがサーブだけの選手は論外である。
さて、現在ナンバー1ビッグサーバーといわれるのがアンディ・ロディックである。2004年に記録した155mph(249.4km/h)は、世界最速サーブとしてギネスブックに登録されている。
そんなロディックのサーブを修行僧はそんなに速いと感じない。数字上はベッカーより確実に数10kmは速いはずなのに何故なんだろうと考えたところ理由が分かった。彼のサーブを次々と苦もなく軽々とリターンするフェデラーとナダルのアンビリーバブルな存在が彼のサーブを平凡なサーブにしちゃっているようだ(哀)。
これも有名な動画で知っている人も多いと思うが、ロディックの「あり得ん」サーブの動画である。
どう「あり得ん」かは見てのお楽しみ。