2013年02月16日
修行僧です
S子さんが投稿した記事を見て心配された方もいらっしゃるのではないかと思いますが、おかげさまで意識を取り戻しました。
「前頭葉皮質下出血」という病名です。
倒れたのは日曜日の朝です。
その日はいつものようにみんなの朝食を作っていました。
いままで記事にしたことはないんですが、修行僧は土日祭日は外食じゃないかぎり家族の朝昼晩の食事を作るんです。
プロ級のチャイニーズが作れるA二会長にはとても敵いませんが、世の中の奥様達の理想の夫なんです(笑)
その日はダッヂオーブンで作る料理で4時位から作り始め5時半に出来上がったものを3人のお皿に注いでいました。
(今考えると朝5時半に料理が完成して家族に食べさせようなんてすでに脳が異常ですね)
お皿に注いでいたと思ったら・・・
次の瞬間にベッドに寝ている自分に気がつきました。
全然知らない場所です。
よく見ると左右の手に点滴が刺さっています。
鼻には酸素マスクが被さっています。
胸には心電図用のチップが貼り付けられています。
人差指は変な機械ではさまれています(後で血中酸素濃度計と知りましたが)
なんでここにいるん?
ここはどこなん?
隣にS子さんがいたので尋ねると
「朝5時半頃に台所で大きな物音がしたので娘が行ってみるとあなたが倒れて痙攣していた。救急車を呼んで運んでもらってここは救急病院の集中治療室よ」
はっ?
全く修行僧の記憶にありません(汗)
今いつなんだろ?
点滴のため腕時計が外されていいるし見えるところに時計はありません。
「倒れてから4時間経った9時半よ。とにかく命の危機が続いているのよ。ここはICUなんだから」
はっ?
全く意味がわからない状況です。
S子さんは申し訳ないくらい心配してくれているけれど、修行僧は苦痛もないし身動きをしてはいけないということで本当に死ぬほど(笑)退屈な時間がすぎていきます。
「看護士さん、今何時っすか?」
「13時ですよ」
・・・
「今何時っすか?」
「13時10分です」
・・・
「今何時っすか?」
「13時15分」
・・・
「今・・・」
看護士「時計を持ってきてあげましょうか?」
修行僧「お願いします(汗)」
親切な(修行僧のことをウザイ患者と思っている)看護士さんが時計を持ってきてくれました。
なんじゃこりゃ~(汗)
点滴スタンドに掛時計を(驚)
(写っているのは危篤の修行僧の足です)
さて、ICUにいるのも2日目になりました。
心の不安が大きいです。
寝ている間に前のベッドのおばあちゃんがいなくなったりしているし。
亡くなったぁ?
次は修行僧か?
思わず聞いてみました。
修行僧「私は危篤状態が続いてるのですか?」
看護士「すいません。一般病棟が空いてなくて」
なんじゃそりゃ~(汗)
「ICU症候群」(Wikipediaより)
集中治療室に収容された患者は、「集中治療室に入れられているということは、死に直面しているということである」というプレッシャーにさらされたり、外界と遮断され時間感覚を失ったりすることから、精神状態の異常をきたす場合がある。これを「ICU症候群」という。